中国の古典文献学、日本の大学の学科でいうと、中国史、中国文学、中国哲学とかになりますが、そこそこ伝統ある学問分野で、大学の集まっているような大都市圏には中国書を専門に扱う書店が結構あります。


東京だと神保町に数店舗、大阪京都にも数店舗、名古屋、福岡、あと北海道にもあったはずです。


大体各書店の値付けは安価な本で中国での小売価格の3倍くらい、高額な本になると値幅が大きくなるので2倍程度でしょうか。


多分それくらいのマージンをとらないと商売にならないのでしょう。


というわけで、それまで日本にいたときにちょこちょこそういう高額の本を買っていた私としては、中国に留学して現地で本を買うと、何を買うにしても「おっ、安いねえ」となるわけです。


「何買っても三分の一の値段だよ。うほーい」


みたいな。再販で本の値段は確かに値上がりしてはいましたが、旧版については日本の1970年代とか大昔の本の値段を見るように気にもしてませんでした。


今思うと、私の感覚のほうがちょっとおかしくて、中国人の同級生のほうが普通だったと思います。