中国の古書販売サイトで自分の持っている中国書の値段が徐々に値上がりしているといってもあまり恩恵はなさそうに思えます。


中国人に直接売るには技術的にいろいろ問題がありそうですし、何よりも海外発送の送料が高いので、それがかなりの重荷になります。


では国内に目を向けて、例えばヤフオクに出品したとしても私の持っているような普通の中国書は中国国内と同じくらいの価格では買い手がほとんどつかないと思います。


読書人、コレクターの絶対数が違います。中国古典文献の本流は中国にあります。


ただ、日本と中国の物価水準の差を考慮すると、日本よりも中国の方が書籍の価格が高いというのはかなり異常な状況です。月数万円でゆとりある生活ができる国ですから。


(中国の小売価格の三倍程度で書籍を販売している日本の中国書専門店は除外して、例えばヤフオクなどで売られている価格に比べての話です)


もっとこの状況を掘り下げて考えてみましょう。