数年前、何も考えずにアホのように買った中国古典の書籍、中古本市場では半値どころか定価よりも高い価格で売買されているものがゴロゴロしているようでござる。


というのが前回までの状況でした。


「7年でこういう状況になったということは14年、21年、28年たったら、どういうことが起こるのだろうか?」


中国株を買おうと思ったときに考えたことを思い出してみましょう。


人民元は今かなり割安な状態に抑えられているので、企業の収益も株価も何もかも同様に割安に抑えられています。


こんな不自然な状況はいつまでも続けられるわけはなく、いずれ日本円が1ドル360円から120円にまで上昇したのと同じことが起こります。


もっとも、今の人民元がどれくらい安くて、また将来どこまで上がるのかは分かりませんが。


インフレと経済成長、それにあわせて人民元高によって私が今までに購入した中国書の価格はトリプル高になっていきます。


7年前、これらの書籍を日本に持って帰ってきたときには相当な含み損を抱えていたことでしょう。新築住宅や新車を買ったとたんに何割か減価するのと同じように。


しかし、古典文献という一過性のものではなく超ロングセラーかつコレクター性の強い書籍ばかりを買っていために、


「この大量の本、死ぬ前にどうやって処分しようか。普通の本屋じゃ買い取ってくれないだろうし、資源ごみで出すことになるのかなあ」


と思っていたくらいでしたが、気づかぬうちに中国本土でぐんぐんその価値を上げていっていたのでした。


結論 自分が欲しいものは他人も欲しい。中国人が欲しいものは日本人も欲しい。逆もしかり。