デイトレードの参考指標となるようにというのが、今回スイングトレードを取り入れた一番の理由です。


よって、スイングトレードによって狙う利益はおまけ程度の目的しかありません。


「利益が出せたらいいなあ」


という程度のものです。


しかし、これ以外にも重要な裏の目的があります。


それは、スイングトレードに取り組むことによって、中期的な景況感を捉えられるようにすることです。


誰もが意識するところではあると思いますが、為替変動と株価の変動はかなりリンクしています。


円安になれば株価は上がり、円高になれば株価は下がる。


両者の間にはかなりの相関関係があります。


よって、為替のスイングトレードに取り組むことによって、目先の景況感にある程度の判断力がつけば、日々の投資活動に良い影響があるはずです。


「私は超長期の投資家なので、目先の株価変動には関心がありません」


という人でも、スイングトレード的な立場から逃れることはできません。なぜなら、数年、数十年に一度の大暴騰、大暴落を待って投資活動を行うということは、できないことはないでしょうが、非現実的です。


よって、私達が日々の余剰資金を次々と積み立てていくときには、否応なくスイングトレード的な立場に立たされています。例えば、


「今ボーナスを投入したほうが安く買えるのか、あるいは一ヶ月後のほうが安く買えるのか?」


意識するかしないかの差だけです。


もしも、為替のスイングトレードによって、中期的な売り時、買い時にある程度の目安がつくようになれば、それを全く意識しない人とのリターンの差は一体どうなるのか?


もちろん投資活動は1年や2年で終わるものではなく、20年、30年と続いていくものです。


ほんのわずかな購入価格や利益確定の差が20年、30年と複利で積み重なっていくと……。


やってみる価値はあると思います。