現在の世界の長者ランキングを見て下さい。皆オーナー企業の経営者ばかりです。


派手にお金を稼ぐポップスターやプロスポーツ選手、デイトレーダーなどはただの一人もいません。


極論すると、株主以外に本物のお金持ちはいないと言っても過言ではありません。


なぜこんな結果になるのか?


あんなに派手にお金を稼いでいる人たちはどうしてランキング入りできないのか?


答えは税金にあります。


株式の評価益というのは、実際に売却されるまでは課税されないので、雪だるま式に資産が膨らんでいきます。


一方、高収入な人たちは毎年派手に課税されるので、資産はその収入の割にはなかなか大きくなりません。


邱永漢さんの言葉を借りると、ずっと青信号でノンストップで走り続けるのと、頻繁に赤信号で止められるのと同じような違いがあります。


最高速に達しようかというところでいつも赤信号にぶつかるというのでは、スーパーカーであってもその性能を十分に発揮できません。


一方、ボロボロの軽自動車でも大都会の中を青信号でずっと走り続けるなら、予想外の速さを発揮することでしょう。


つまり貧しいのなら、株式を持つ以外に貧困を脱する道はないのです。