昨年のNHKの大河ドラマは黒田官兵衛がモチーフになってました。
NHKの大河ドラマだと「いくさは嫌にござります」みたいな現代風テイストになってしまって、歴史上の人物がいかにすごいことをやったのかが曖昧になってしまうので、あまり関心がわきません。
まあそれでも昨年はたまに見ていました。
一方、こちらは黒田官兵衛をモチーフにした司馬遼太郎の小説です。
作中に、播州の小大名の家老に過ぎなかった黒田官兵衛が足利家の幕臣の細川藤孝に出会う場面があります。
足利義昭、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に仕えて、肥後熊本藩54万石の祖となった細川藤孝の器量は尋常なものではありません。
普通の人物なら、このどこかで主君の没落とともに塵あくたとなってしまっているはずです。
ちなみに元総理の細川護熙氏はその子孫ですから、現代に至ってもなおその栄華を保っているといえるかもしれません。やはり尋常ではない。
さて、『播磨灘物語』の中に、小説とはいえ、印象的なシーンがあります。
直感的に黒田官兵衛の才幹を感じ取った細川藤孝は、足利義昭が以後どの大名を頼りにすればよいかと尋ねます。
官兵衛は即答します。
「織田家がよかろう」と。
当時織田家は、ようやく尾張、美濃を平定したところの新興勢力といったところで、全国の大名に比べてそれほど際立った存在ではありませんでした。
世間的なイメージはちょっと慌しく動き回っている成り上がりといった感じ。
では、当時中国地方の小大名の家老に過ぎなかった黒田官兵衛が縁もゆかりない織田氏を推薦したのはなぜだったのでしょうか?
NHKの大河ドラマだと「いくさは嫌にござります」みたいな現代風テイストになってしまって、歴史上の人物がいかにすごいことをやったのかが曖昧になってしまうので、あまり関心がわきません。
まあそれでも昨年はたまに見ていました。
一方、こちらは黒田官兵衛をモチーフにした司馬遼太郎の小説です。
作中に、播州の小大名の家老に過ぎなかった黒田官兵衛が足利家の幕臣の細川藤孝に出会う場面があります。
足利義昭、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に仕えて、肥後熊本藩54万石の祖となった細川藤孝の器量は尋常なものではありません。
普通の人物なら、このどこかで主君の没落とともに塵あくたとなってしまっているはずです。
ちなみに元総理の細川護熙氏はその子孫ですから、現代に至ってもなおその栄華を保っているといえるかもしれません。やはり尋常ではない。
さて、『播磨灘物語』の中に、小説とはいえ、印象的なシーンがあります。
直感的に黒田官兵衛の才幹を感じ取った細川藤孝は、足利義昭が以後どの大名を頼りにすればよいかと尋ねます。
官兵衛は即答します。
「織田家がよかろう」と。
当時織田家は、ようやく尾張、美濃を平定したところの新興勢力といったところで、全国の大名に比べてそれほど際立った存在ではありませんでした。
世間的なイメージはちょっと慌しく動き回っている成り上がりといった感じ。
では、当時中国地方の小大名の家老に過ぎなかった黒田官兵衛が縁もゆかりない織田氏を推薦したのはなぜだったのでしょうか?