wikiに詳細が詳しいですが、1ドル=3分と為替レートが決まったことによって、どういうことが起こったかというと、
メキシコドル銀貨4枚を日本へ持ち込む→日本で1分銀12枚に交換→それをさらに小判3枚に交換→その後、小判を海外へ持ち出せばメキシコドル銀貨12枚相当の価値が出る
と名目レート上は、3回金銀を両替するだけで、3倍の利益が出るようになったのです。実際には輸出入の経費もかかりますし、それ以外にも問題はありました。
それは日本の商人たちも一分銀が名目貨幣であり、銀の含有量が全然足りないことを知っていて、幕府の公式レートが1両=4分であっても、誰もそのレートで小判と一分銀を交換しようとするものはいなかったということです。
つまりこの時期までは、一分銀と公式レートで交換するには全く割りの合わない小判は秘匿されて、市場にはほとんど出回っていませんでした。
では、洋銀との交換を渋る幕府を恐喝して一分銀を手に入れた外国人たちはその後どうやって日本の小判を手にいれられたのか?
米国大使ハリスのように権力を持って、公式レートの1両=4分で小判を集めさせるものもいれば、それができない一般の外国商人たちはプレミア価格を上乗せすることで、小判を集めようとしました。
つまり、「1両=4分ではなく、1両=6分でどうだ!」といったふうに。
すると小判は1両6分から、7分、8分と闇レートでどんどん値上がりしていきます。
事ここにいたって、日本人も気がそぞろになってきます。それまで秘匿されて、市場に出回らなかった小判が、続々と秘密裏に横浜に持ち込まれるようになっていきました。
実は1両=9分でも国際的な金銀交換比率からすると、かなりの金安ですが、幕府が1両=4分という公式レートを敷いている日本だと、日本の商人にとっても魅力のある取引になったようです。
さて、ただ1両=9分までレートが上がってしまうと、外国人にとっては、うまみの少ない取引になってきます。そこで彼らが次に取った行動とは?
メキシコドル銀貨4枚を日本へ持ち込む→日本で1分銀12枚に交換→それをさらに小判3枚に交換→その後、小判を海外へ持ち出せばメキシコドル銀貨12枚相当の価値が出る
と名目レート上は、3回金銀を両替するだけで、3倍の利益が出るようになったのです。実際には輸出入の経費もかかりますし、それ以外にも問題はありました。
それは日本の商人たちも一分銀が名目貨幣であり、銀の含有量が全然足りないことを知っていて、幕府の公式レートが1両=4分であっても、誰もそのレートで小判と一分銀を交換しようとするものはいなかったということです。
つまりこの時期までは、一分銀と公式レートで交換するには全く割りの合わない小判は秘匿されて、市場にはほとんど出回っていませんでした。
では、洋銀との交換を渋る幕府を恐喝して一分銀を手に入れた外国人たちはその後どうやって日本の小判を手にいれられたのか?
米国大使ハリスのように権力を持って、公式レートの1両=4分で小判を集めさせるものもいれば、それができない一般の外国商人たちはプレミア価格を上乗せすることで、小判を集めようとしました。
つまり、「1両=4分ではなく、1両=6分でどうだ!」といったふうに。
すると小判は1両6分から、7分、8分と闇レートでどんどん値上がりしていきます。
事ここにいたって、日本人も気がそぞろになってきます。それまで秘匿されて、市場に出回らなかった小判が、続々と秘密裏に横浜に持ち込まれるようになっていきました。
実は1両=9分でも国際的な金銀交換比率からすると、かなりの金安ですが、幕府が1両=4分という公式レートを敷いている日本だと、日本の商人にとっても魅力のある取引になったようです。
さて、ただ1両=9分までレートが上がってしまうと、外国人にとっては、うまみの少ない取引になってきます。そこで彼らが次に取った行動とは?