亡き祖父から私の父親が結婚したときにもらった土地があるのですが、田舎の原っぱで単に固定資産税のかかるだけのいわゆる「収入のない不動産」になります。


何も有効活用されることがないままウン十年もの時間が過ぎてしまい、学生時分は中国の古文書にかぶれていた私が中年にいたってようやくお金の問題に関心を持つようになり(持たざるをえなくなり)、かつ父親も棺おけに半分足を踏み入れたような年齢になったこともあって、危機感を持ち始めました。


「固定資産税と草刈の手間のかかるあの土地を相続しても誰も得をしない。やばい」


亡くなった邱永漢先生に相談したら、おそらくこんな回答がもらえるのではないかと思います。


1.借金して借家を建てて、「収入のない不動産」を「収入のある不動産」に変える。


2.「収入のない不動産」である空き地を売却して、「収入のある不動産」を代わりに購入する。


3.「収入のない不動産」である空き地を売却して、配当と値上がりの見込める株式を購入する。


我が家の家計や土地の価値からすると、1や2のプランは無理だったかもしれませんが、3の方法なら、ウン十年の間に幾度となくチャンスがあったことと思います。


今一応不動産会社にお願いしてますが、二束三文でもどうにも買い手の見つからない状況です。


貧乏になるのは「お金」そのものよりもそれに関する知識や経験の欠如の方が極めて重要な原因であることがようやく分かってきました。