様々な業界で偉大な業績を残した人たちは長寿を保っていることが多い一方で、夭折したのに大きな業績を残したり、若くして成功する人たちもまたいます。
こういう人たちは一代で成功したというよりも先祖代々の蓄積があったというケースが多いのではないかと思います。
邱永漢先生が経営者の小林一三について大絶賛した書籍です。
私の場合、この本によって小林一三という人物を初めて知り、少し値が張ったのですが、小林一三全集を買ってみました。
その第七巻に以下のような話が載っていました。
「スイスの時計は世界で非常に有名なんですよ。ところがスイスの時計のいい職人というものは、やはり親が二代も三代も古いほどいい職人が生まれて、初めてではどんな器用なものでも第一流の職人にはなれないという話を聞いたのですが……」(p.455)
という話を歌舞伎役者との対談でしていて、やはり役者というものも家々で育てていくものなのでしょうという結論になるのですが、これは業界問わずある程度共通したものなのではないかと思います。
世襲というと今日ではマイナスなイメージで語られることが多いですが、現実には世襲によって先祖代々の経験や知識が損なわれることなく継承発展していく。
平成の今の世でも、どの業界を見ても世襲だらけなのは、それが経済的合理性にかなっているからではないでしょうか。
こういう人たちは一代で成功したというよりも先祖代々の蓄積があったというケースが多いのではないかと思います。
邱永漢先生が経営者の小林一三について大絶賛した書籍です。
私の場合、この本によって小林一三という人物を初めて知り、少し値が張ったのですが、小林一三全集を買ってみました。
その第七巻に以下のような話が載っていました。
「スイスの時計は世界で非常に有名なんですよ。ところがスイスの時計のいい職人というものは、やはり親が二代も三代も古いほどいい職人が生まれて、初めてではどんな器用なものでも第一流の職人にはなれないという話を聞いたのですが……」(p.455)
という話を歌舞伎役者との対談でしていて、やはり役者というものも家々で育てていくものなのでしょうという結論になるのですが、これは業界問わずある程度共通したものなのではないかと思います。
世襲というと今日ではマイナスなイメージで語られることが多いですが、現実には世襲によって先祖代々の経験や知識が損なわれることなく継承発展していく。
平成の今の世でも、どの業界を見ても世襲だらけなのは、それが経済的合理性にかなっているからではないでしょうか。
自分が親と同業に携わってみて改めて世襲を見直しました。
職人のような技術や知見が大切な業ではないのですが、
始めて3ヶ月ほどでそれなりの結果が出るようになり、
その後新規の設備を導入して1年目からまずまずの結果がでました。
それでも親父の仕事に手が届くようになったと感じるまで
8年かかりましたけどね。
もちろんまだ親父の仕事内容には及びませんが(汗)。
もし家業があってそれを継げる環境にある人は
できるだけ家業を継いだ方が
より良い人生を送れるような気がします。
サラリーマンはリスクが少ないかも知れませんが、
長い人生、リスクを取らないことがリスクになる事態が
訪れないとも限りませんし。