戦前の華族の集合写真や秘蔵の家宝などが掲載されていて、非常に興味深いので何冊か安かったときに買って所有しています。
現当主へのインタビュー記事も載っているのですが、四民平等の世になったとは言え、皆さんやはりそれなりの社会的地位の高い仕事をされている方が多いようです。
華族が蓄積した膨大な有形資産は戦後の財産税で丸裸にされたとしても、先祖代々の蓄積の本質は知識や経験のほうにあって、その土台は容易には揺るがないのだと思います。
最近村上ファンドの村上さんが、株価操縦の疑いでまた強制捜査されたようですが、村上さんの長女が20代で既に会社を率いて父親顔負けの仕事ぶりを発揮しているようです。
やってることの善悪の判断は差し控えるとしても、やはり村上家に代々蓄積された知識や経験がなければ、村上さんの長女は20代で早くも活躍することはできなかったのではないでしょうか?
となると、結局名家に生まれなかったものはすべてをあきらめるしかないのか?
そうでもないでしょう。
俗に成金という言葉があるように、一代で財産を築く人も数多くいるので、生まれの良し悪しはさほど気にするものではありません。
そもそも最初の成金が出てこなければ、名家など生まれるはずもありません。つまり、庶民に生まれたのなら、初代になれるよう努力すればいいだけの話です。
闇金にカネを借りてしまって、転落していく人々が描かれた漫画ですが、登場人物の家庭環境がとてつもなく最悪です。
こんな家庭に生まれたら、一瞬で人生が終わってしまうと感じるほどです。
所詮漫画の話だろうと片付けることはできますが、不幸にしてこういう家庭環境に育つ人も現実にはいることでしょう。
結局、多くの人は名家に生まれるわけでも、最悪な家庭環境に生まれるわけでもなく、平々凡々な家庭に育つことでしょうから、自分の出自を嘆くのではなく、個人の力量で事業や財産を築く努力をするのが一番の近道です。
そのための最重要戦略が「長生きして勝つ」です。