鉄板が飛び交う工業系の製造現場に比べたら、冷凍食品の製造現場なんて子供の遊びみたいなもんだろ。


と勝手に私は妄想していたのですが、完全な勘違いでした。


今はトヨタに期間工に行ったら、給料いくらぐらいかまでネットで調べられる時代です。事前に食品系工場の実態について調べておけばよかった……。


さて、食品系の製造現場のきつさは、その単純肉体労働にあります。


工業系の製造現場だと、重量物はとても人間の持てる重さのものでないことが多いので、天井クレーン等を使って移動します。しかし、食品系の工場だと、中途半端な重量の原材料をすべて手持ちで運ばないといけないんですね。(もちろんハンドリフトくらいは使えますけどね)


本当に人足仕事です。


多少オーバーな表現になりますが、戦前、満州の大連港などで、荷積みなどをしていたクーリー(苦力)はこんな仕事を延々とやっていたのかと想像しました。


私はやらなくてもよかったのですが、同じ派遣やパートのおじさんの中には、延々と土方のようにスコップで食材のネタをあっちからこっちへと移すだけの仕事を何時間、何日、何ヶ月でもやっている人もいて、「世の中にはこんな仕事もあるんだ」と感慨深く思ったこともあります。


もちろんきついのはおっさん連中だけではありません。中国娘たちの職場も大変なものでした。