中国出張中、風邪を引いていたある日のお昼の食事です。
蘭州拉麺という看板を出しているお店は中国各地で見かけますが、おそらく新疆近辺から全国に散らばったウイグル族が出稼ぎでやっているものがほとんどです。漢民族がやっている蘭州拉麺は、四川にいたときに見たことがあったかどうか、もはや記憶にありません。
新疆のウイグル族ではイスラム教が信仰されているのか、豚肉を使わない料理を出しています。写真の麺料理は羊肉を使っていて、15元でした。味は日本にないものですが、結構おいしいので、今回の出張中は何度も食べました。(単にいろんな店を開拓する気力がなかったともいえます)
ところで、私が今回ブラックマーケットで換金したレートは、1万円で630元くらい。つまり、実質レートは1元=15.87元くらいでした。
ちなみにブラックマーケットで換金したのは、中国滞在経験長しとはいえ、今回が初めてでした。現地会社の人に「こちらの方が早いよ」と教えてもらったので、利用してみました。
ただの服屋の店舗の中で、両替が行われているだけで、服を売る気は全くなさそうです。「100万円でも換金できるよ」とか言っていましたが、銀行にあるようなお札を数える機械を置いていて、それなりに信用できそうです。今回はトータルで20万円近く換金したように思います。最後に宿泊ホテルの支払いで、人民元は使い切りましたが偽札は一枚もありませんでした。ブラックマーケットも信用第一といったところでしょうか。
むしろ、今回の出張中には、中国銀行で偽札を渡されたという話を取引先の人から聞きました。もちろん私はそんな経験をしたことはありませんが、さんざん待たされた挙句、偽札を渡されたのでは、全く割にあいません。
さて話を戻すと、この食事は240円くらいになります。量はかなりあるのですが、それにしても高い。私の頭の中ではこれくらいの料理は7~8元くらいで美しい記憶をとどめています。
10年以上昔の中国留学当時は為替レートも1万円で700元は超えていて、つまりこういう食事なら、一食100円余りくらいの感覚が残っています。
つまり、おそらく初めて今中国に来た人なら240円は安いと感じるでしょうが、十年以上前の記憶が残っている私の場合は二倍にもなったという感覚があります。
デフレの続く日本とはえらい違いです。