今回、中国に駐在している人に聞いた話では、賃貸相場は不動産価格ほど値上がりしていないとのことでした。つまり日本のバブルの頃と同じような現象が中国でも起こっているということになります。


今は日本にいてもネットで中国の不動産価格や賃貸相場を調べることができるので、自分でも多少土地勘のある成都市のそれらを見てみましたが、いわゆる不動産を賃貸に回すことによって得られる収入の利回りはとても低そうです。


ただ日本のバブルの頃と違うのは、日本のバブル期には不動産の利回りだけでなく、株式の利回りも圧倒的に低かったことです。今の中国の場合、不動産価格は割高だと感じますが、株式は配当利回りの高い銘柄も多く、結構割安だと感じます。


私が中国人なら不動産ではなく株式を買います。


なにはともあれ、これだけ不動産が値上がりすると、成金になった中国人もかなりの数に上るのではないかと思います。今回広州市の繁華街をウロウロしたとき(10月16日の記事の写真周辺)に、店舗の上層階はゾロゾロと古いマンションになっていたのですが、あれなども早くから所有していた人はかなりの含み益のある資産を持つことになったのではないかと思います。


もちろん同じことは、戦後東京近辺の土地を所有した日本人にも起こったことですが。


さて、次回は今回の中国訪問の締めとして、中国の経済復興をその身で経験した白タクの運転手の話です。