カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

カモネギ伯爵の闇夜の鞘取りトレード

2009年の退場劇 その2

デイトレの失敗となった大きな原因の一つはpipsを欲張ったことでした。「月間200pipsくらいはとらないといけない」なんて当時は考えていました。今思うと、月間30~50pipsでも十分です。


30pips×100枚=30万円


昼間はワープア労働でも、余裕で中級サラリーマンレベルの収入に復帰できます。


一方、スイングトレードの失敗の原因となったのは、利益を欲張ったことでした。


ドルを素人丸出しの逆張り買い。


直近の安値が確か95円くらいで、「このラインは大丈夫だろう」と勝手に思い込んで、さらに難平買い。


何円戻ったら、利益がいくらになるなんて妄想してました。


最終的にはドルが70円台中盤まで下がったことを考えると、ギャグとしても寒すぎるお花畑脳です。


たった3円下がっただけでロスカットされるようなポジション取りでした。


ロスカットラインが近づいては入金を繰り返し、とうとうお金がなくなった最後にロスカット……。


むしろお金がなくなってよかったといえます。あったらあった分だけ飲み込まれていたでしょう。


「もうこんな博打はやめよう」


以来、今年に入るまで、為替の短期トレードは一度もやっていませんでした。

2009年の退場劇 その1

私がFXの口座を初めて開いたのは2009年のことです。2009年のうちに退場することになりましたが、その過程をちょっと振り返ってみます。


「なんだこれは!」


最初のトレードでは、あまりにめまぐるしく変化する口座金額に驚嘆しました。



「こっ、これは本当に儲かるかもしれない(←アホ)」


もうサルのようにデイトレを繰り返しました。逆張り、順張り、様々なテクニカル指標を適当に組み合わせて……。素人丸出しでした。さて、トレードの結果の方は、月の半ばまでは調子の良いときがあっても、月末では必ずpipsはマイナスになってました。


呪われたかのように常にマイナスです。


(今思うと、ある程度のトレード回数をこなすと必ずマイナスになるような負の優位性を持ったトレードを知らず知らずのうちに行っていたのだと思います)


そういう状態が約半年続き、次第にトレードに対する情熱は失われていきました。人間成果の出ないことを半年以上続けるのは難しいようです。


毎日のようにしていたデイトレも次第にやらない日も増えていき、「これはやはり天才でもないとできないことなんだ」と思うようになりました。


だって、毎月常にマイナスですから。


「……。でも、スイングトレードなら儲かるかもしれない(←アホ)」

またやらかしてスイングの道へ

よくある例のやつです。


デイトレで取ったポジションを損切りできず、スイングトレードになってしまい持ち越してしまう。


またやってしまいました。


1枚のトレードなので、金額的な影響は軽微なのですが、ワープア脱出にはデイトレしかなさそうな現況では、心理的なダメージの方が大きいです。


「まだこんなことをやっているのか」


と。


しかし、チラチラと中長期チャートを見ているうちに、スイングトレードも改めて取り組んでみる価値はあるのではないかと思い直すようになりました。


「スイングトレードのポジションや相場観がある程度正確なら、それが日々のデイトレのために灯台のような役割を果たしてくれるのではないだろうか?」


また、昔とは様々な外部状況も変わり、自分の心理状態も変わっているので、再度チャレンジしてみる価値はあるかと。


というわけで、カモネギ伯爵Jr.のスイングトレード編が始まります。


もっともデイトレ編、スイングトレード編は将来ボツ記事カテゴリに入る可能性はあります。利益が出せなくなって消えていくブログが数多いことからも分かるように非常に難しい分野です。


ましてや、利益すら出せていない人間については何をかいわんや。


ただ、カモネギFXそのものはいろいろな記事カテゴリが存在するので、多分長く生き残ります。分散運用です(笑)

2013年上半期デイトレ状況

一ヶ月10pipsでも積み重ねていけば、複利の法則で雪だるま式に資金は膨らんでいくのではないだろうか?


昔の自分はあまりにも多くのpipsを求めすぎて負けていたが、もっと少ないpipsなら実は素人でも取ることができるのではないだろうか?


という考えが浮かび、DMMでのデモトレードは昨年の終わりごろからちょくちょく試していました。


さらに今年の1月に長期投資用のポートフォリオがほぼ完成してからは、毎日デモトレに精を出していました。


「まあそんなに極端に大負けすることはないかなあ」


と結果を見て思い、三月からリアルトレードを見切りスタート。


2009年に退場してから二度目のチャレンジです。正直当時はもう二度とFXに手を出すことはないと思ってました。


3月 170.1pips 4月 -219.6pips 


5月  56.1pips  6月  -112.3pips  計 -105.7pips


マイナスになってまたデモトレに逃げ帰ってきました(笑)


ただ負けが込み始めた頃から取引枚数を減らしたおかげでかろうじて市場から頂いたお金は残ったので、次回リアルトレードに入るときには自分の自己資金をリスクにさらさなくてすみそうです。


もっと早く枚数を減らしていれば、もう少しお金が残ったのですがアホでした。


下半期もデイトレのほうは続けて様子を見ていこうと思います。

デイトレードは博打かビジネスか? その3

あまりこのテーマには関係ない話ですが、中国株を買おうといろいろと企業を調べていたときに、日本でバブル前の高度経済成長期に急成長したような製造業が非常に有望に思えました。


日本だったら、もう安定期に入っているかあるいは軽い衰退傾向にあるようなちょっと野暮ったい業種です。


日本と中国では社会的ニーズやビジネスが展開しているシーズンが異なっているため、どうもそういうところに人材が集中して日本の昔の経営者のような人たちが集まっているように思えたからです。


中国は日本の後追いをし、日本はアメリカの後追いをしている。


極論ですが、結構実情にあってると思ってます。


アメリカを見れば日本の未来が見えるし、日本を見れば中国の行き先もある程度予測できる。


デイトレードの潮流はアメリカから先にやってきています。


ちなみにFXは中国では規制されているようです。いろいろと抜け道はあるのではないかとは思っていますが、(なんで日本のFX業者に中国語サイトがあるのだろうかと前から?)中国でトレーダーとして成功したいと思っても、まず環境的に難しいはずです。


でも、冷蔵庫やオートバイや自動車、ダンボール紙つくったり、あるいは石炭掘ったりしても起業できるのが今の中国です。


時代の潮流と社会のニーズに乗るためにはどうすればいいかということを常に考えています。


デイトレードは博打かビジネスか、このテーマは簡単には結論が出そうにないので、とりあえず筆をおきます。

デイトレードは博打かビジネスか? その2

転売して利鞘を稼いでいるという点からすると、ビジネスのように思えますが、製造したり新しく付加価値をつけて販売しているわけでもなければ、遠方へ輸送して販売しているわけでもない。


利益が出るかどうかは一瞬の価格変動の波に乗れるかどうかで決まる。


普通のビジネスというのにはあまりにもリスキーで博打的です。


大物トレーダーでも終わりを全うできなかった人間がかなりいるのが如実にそれを表しています。


自殺したジェシー・リバモアしかり、晩年で大きな損失を出したリチャード・デニスしかり、デニスが育てたトレーダー集団のタートルズもトレーダーを続けたものは極少数でした。


危ない、虚業だと思うのならやらなければいいじゃんという話になるのですが、どうもそう単純な話でもなく、非常なチャンスも感じます。一つには社会情勢の変化が原因です。


ネットインフラの普及とFX業者の参入過多によって手数料が激減して、今までのどの時代よりもトレーダーに有利な情勢が形成されつつあります。


狙って10pips取って利益を出すなんてトレードプランは、電話で注文していた頃にはそもそも成立しえないビジネスモデルです。


時代が変化すると新しいビジネスモデルが登場します。

デイトレードは博打かビジネスか? その1

というテーマに悩み、最近専業トレーダーの方のブログをいろいろと見ておりました。


リアルではまずお目にかかることのない希少な人たちですが、ちょっとネットを検索すればワラワラといくらでも出てきます。


アフィリエイトリンクがあまりにもにぎやかしい方は除いて、(別にあってもいいのですが、少ないということはそれ以外に目的や収入源があるということです)大体皆共通の不安を抱えていらっしゃいました。


明日勝てなくなったらどうしよう。


これを「明日(博打に)勝てなくなったらどうしよう」と見るのか、「明日(売り上げに相当する)利益が出せなくなったらどうしよう」と見るのかで印象は変わってきます。


ただの博打なら自分も最初から関心を持たないのですが、ビジネスの一形態に見えないこともありません。


どういうことか?

カモネギ伯爵家のデイトレ家訓 その7

家訓その7 「トレードプランはシンプルであること」


いくつものテクニカル指標を組み合わせた複雑なトレードプランはその構築や検証に相当な手間と時間がかかります。


つまりプロがやるような複雑なトレードプランを使おうとするとそれだけ大きなコストがかかるようになります。


素人にはそもそもそれだけの技術がない場合がほとんどでしょう。


では、それでも素人がトレードをしようとなるとどういう戦略が考えられるでしょうか?


もっとも単純な戦略は、10pipsという月間目標pipsの低さを利用して、シンプルなトレードプランでも利益がでるような簡単な局面が到来するのをひたすら待つというものです。


ローソク足だけ見てトレードしても方向を間違わないといった単純すぎる局面がランダムに訪れるのが市場です。


プロが技術力を駆使するのなら、素人はそれに忍耐力で抵抗するしかありません。

カモネギ伯爵家のデイトレ家訓 その6

家訓その6  「市場に留まる時間を減らせ」


トレード回数が少ないだけでなく、市場でポジションを保持している時間も短ければ短いほどよいです。


ポジションを取っている状態は、資金がリスクにさらされている時間であり、長ければ長いほど不測の事態が発生しやすくなります。


昔、私がFXジャンキーだった頃よくやってしまった失敗は、ストップロスを変更しようと解除して様子を見ていたところ、そのまま寝入ってしまって大きな損失を出してしまったことが何度かありました。


また、単にチャートを観察しているだけのときよりも実際に自分がポジションを持っているときの方が、集中力の磨耗が段違いに大きいため、マーケットに留まる時間が短くなればなるほど疲労も軽減されます。


おいしそうなごちそうの中からしょっぱいネギだけをサッと抜き取ってすぐに飛び去るようなちょっともったいない感じのトレードが理想的です。

カモネギ伯爵家のデイトレ家訓 その5

家訓その5  「8割の局面は最初から切り捨てられること」


月間目標pipsが10pipsなら、チャートの8割の局面を最初から切り捨てても、残りの2割のトレードチャンスで十分目標達成を狙うことができます。


例えば、俗に為替はレンジ相場が8割と言いますが、レンジ相場を最初からすべて切り捨てても、まだ十分なトレードチャンスがあります。


プロも素人も関係ないような一方的な展開。


ノアの大洪水にあって、ありとあらゆる動物たちが流されていくような一方的な局面をひたすら待ち続けるといったようなトレード戦略を取ることもできます。


月間目標pipsの少なさゆえに。


どこでトレードするかを教えようとする人は多いですが、素人トレーダーが考えないといけないのは、それよりもどこでトレードしないかの方です。

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