カモネギFX

株式投資、FXデイトレード、古書収集などをド田舎で行っている資産運用ブログです。

チャイナカモの優雅な新興国投資

再度、新興国株式へ乗り出す その13

最近の円安のおかげで私のトータルのベトナム株投資はとりあえずはプラ転しているところです。投資企業は25社に及んでいますが、あまりそれぞれの会社の実態は分かっていません(笑)私的ベトナム株インデックスファンドといったところです。


ちなみにSBI証券でベトナム株を買っていた頃は、取引手数料の高額さから、ホアン・アイン・ザーライを一点買いしていたのですが、私が売却した後に暴落したので、もしベトナムのサイゴン証券に移っていなかったなら、資産半減どころではない打撃を受けていました。


やはり、言葉の分からない国の企業への集中投資は恐ろしい。


さて、ベトナム現地の証券口座の開き方ですが、10年ほど前のベトナム株バブルのときには多くの人が現地の証券会社まで、直接口座を開きにいったそうです。


私は、費用は55000円かかりましたが、日本国内の口座開設代行業者にお願いしました。


というのも、ベトナム現地の証券口座開設には、ベトナム大使館か領事館でパスポートの認証を受ける必要があるのですが、となると私の住んでいるところからだと、大阪か福岡まで行かないといけません。


その時間と費用を考えると、代行業者に頼んだ方がいいかなと判断したからです。ただ、後から分かったことですが、ベトナム大使館にパスポートを送りつけて認証してもらい、さらに返送してもらうというやり方もあったようで、そちらの方が安くあがるし、いろいろ勉強になっていいかなとも思いました。


というのも、ベトナムのサイゴン証券には日本語の分かる社員がいるので、直接のやり取りは英語どころでなく日本語でメールを送るくらいでも十分できると思います。


ただ、ベトナム株を売却した後の日本への送金や税申告などはかなり煩雑そうなので、ベトナム株に投資した資金は養子に出した子供といった感じになりそうです。


もう自分の手を離れたのだから期待してはいけないが、もしかしたらワープアに転落した自分を救う命綱になるかもしれないといった位置づけです。


まあ少ない資金ながら、いろいろと人体実験していますので、経過は今後も書いていこうと思います。

再度、新興国株式へ乗り出す その12

将来性は間違いないが、未知の市場で株価の高低の判断がつかないといった場合は、ドルコスト平均法による投資がいいと思います。


つまり退職金を一度にドカンと投資してしまうといった方法ではなく、月々の収入の中からゆとりができたら少しづつ投資していくといった方法です。


ネットの記事で今でも読めますが、ITバブルがはじけた後のソフトバンクの株主総会は地獄絵図だったそうです。ソフトバンクの時価総額は20兆円から2800億円と約100分の1へ下落、はらわたが煮えくり返り、目を三角にした数千人の株主が総会に集結しました。


その中に、ご主人の退職金1000万円をすべてソフトバンク株に投じたおばあさんの話が出てきます。


「私は、主人の残してくれた遺産、何十年も勤め上げていただいた退職金の遺産のすべてをソフトバンク株に投入しました。1000万円分です。それは孫さん、あなたの夢を信じたからです。あなたの夢と志を信じたからです。株価が99%下がって全財産の1000万が10万円になっちゃったんです(以下略)」


もしこのおばあさんがソフトバンクの株式を20年に渡って1000万円分、ドルコスト平均法に基づいて毎月4万円程度買い続けていたら、結果はまるで違ったものになったことでしょう。


ドルコスト平均法による投資は昔なら絵に描いた餅でしょうが、今なら国内株にはミニ株制度もあり、ベトナム株などは多くの単元株が数千円といったレベルです。


経済成長前の割安を狙う一昔前の中国株投資の本質は既にベトナム株などに移ったと私は思います。邱永漢先生が生きていれば、きっとそう言うでしょう。

再度、新興国株式へ乗り出す その11

2013年からほんの少しベトナム株を買って観察していますが、足掛け4年目になっても個別株の動向は別として、全体的にはほとんどノーチャンスの状態が続いています。


未だに優良企業株には外国人の所有比率に制限がありますし、通貨としてのベトナムドンも弱いままです。


先見の明があって、もっと早くベトナム株に投資していた人たちは、株安と何度かの通貨切り下げのダブルパンチで相当な含み損になっている人が多いのではないかと想像します。もしくは諦めてベトナム株から撤退してしまったか。


チャートを見ると、2000年代後半にベトナム株バブルのようなものが発生しています。ネクストチャイナと見た多くの日本人がベトナムの証券会社を訪れて、口座開設をしたそうです。


もう10年以上前のことですので、辛抱強く投資し続けられている人は少ないかもしれません。


しかし、バブルの後に本当の経済成長がやってくることも多いです。日本ではITバブルから15年以上経った現在では、新規上場企業はITベンチャー企業だらけになっています。私の現在の所有株もITベンチャーばかりです。


株価が100分の1になったと言われるソフトバンクもバブルの天井から4分の1程度にまで値を戻しています。300年企業を狙っている同社がバブルの天井値を超えるのは時間の問題でしょう。


しかし、ベトナム株のように将来的には間違いないが、いつ暴騰し始めるか分からない市場への投資はどうやってやるべきか?

再度、新興国株式へ乗り出す その10

中国滞在話が長く続きましたが、書きかけの新興国株式投資について、記事を完結させておきます。


ものの見事に中国の経済成長に乗り遅れたことを今回の中国出張で痛感させられたのですが、過ぎ去った時間を悔やんでもどうにもなりません。


それよりも今からでもできることはあるのか?邱永漢先生の話を参考にするとあります。


邱永漢先生は昭和29年から昭和47年までの日本で経験したことを昭和47年から約20年に渡って台湾で応用したそうです。


二十年たってみると、日本で起こったことがほとんど台湾でも起こり、お手本通りにやったことが、邱永漢先生に望外の富をもたらしたそうです。(『みんな年をとる』第五章「日本で起こったことは東南アジアでも起こる」)





邱永漢先生がその後日本や台湾で経験したことを中国でも応用したのは周知の通りです。邱永漢先生曰く、「これは虎の巻を見ながら、答案を書くようなものだ」と。


つまり、グローバル化の中で格差是正の高度経済成長は、ほとんどどこの国でも例外なく起こるので、中国列車に乗り遅れたとしても、また別の国の経済成長列車を探せばいいだけの話なのです。


ネット上の情報を見ていて一番有望だと思うのは、日本からでも容易に株式が買えて、自分が中国に初上陸した2001年当時かそれよりも少し前くらいの風景が広がっているベトナムです。

再度、新興国株式へ乗り出す その9

今はどうか知りませんが、私がいろいろと調べた時には、国内証券会社のベトナム株の取引手数料は、横並びでどこも高かったです。多分今も状況に大差はないと思います。


試みに今、SBI証券のベトナム株の取引手数料を見ると、約定代金の2.16%で、最低取引手数料は、1,296,000ドンとなっています。


今の為替レートで概算すると、最低取引手数料は約6000円になります。つまり、一回の注文で、約30万円近い金額を発注しないと、2.16%よりもさらに割高な取引手数料がかかるということになります。


往復で約4%も取引手数料がかかるうえに、小口の投資はできない。ワープアにはとても無理な投資です。


一方、金持ちにとっても割に合わない取引手数料です。1000万円投資したら、取引手数料が往復で約40万円もかかるということになります。


これに為替変換の手数料もかかるので、実際の取引手数料はさらに膨らみます。


ネット上には「ベトナム株買うならSBI証券で!」というような口座開設のアフィリエイト報酬を目的とした広告ページが結構ありますが、私が個人的に経験したところでは、国内証券会社経由でベトナム株を買うのは、マゾでもなければできない投資だと思います。

再度、新興国株式へ乗り出す その8

私が初めてベトナム株を買ったのは、多分2013年くらいで、もう三年ほど前のことになります。


ずっと海外株式は中国株をメインとしていたので、ベトナム株は、ホアンアインザーライの株だけを2年くらい所有していました。


その後、SBI証券の口座にあったホアンアインザーライの株を売却し、2015年の初頭にサイゴン証券に口座を開いて、少額ながら複数のベトナム株を所有して現在に至っています。


ベトナム現地の証券口座を開いたのは、国内の証券口座でベトナム株に投資するのは、いろいろと不利だと感じたからです。


まず、ベトナム株は比較的有償増資が行われることが多いのですが、日本国内の証券口座からは、この有償増資に応募することができません。


これはベトナムに限らず、中国株などの海外株全般についても同じなのですが、中国株の場合は有償増資の権利が売却されて、多少なりとも金銭的な見返りがあるのですが、ベトナム株の場合はそれも無しです。


つまり有償増資があるたびに株価が下がるだけ。私がホアンアインザーライを保有していたときにも有償増資が一度あり、ただ株価が下がるのを眺めていただけでした。


もう一つ、無償増資に関しても問題がありました。無償増資については国内証券会社の取り扱い方法が異なっていて、これはSBI証券だけのケースかもしれないのですが、無償増資の分配株式が勝手に売却されて、配当金のように課税されて入金されました。


(゜Д゜)   目が点になりました。


無償増資では株価が下がっただけのホアンアインザーライ。今度は無償増資でようやく新興国株式投資の醍醐味を味わえると思った矢先の仕打ちでした。


しかし、国内証券口座での増資関連のデメリットはまだかわいいほうで、もっと不利なのは、その取引手数料の高さです。

再度、新興国株式へ乗り出す その7

国内の証券会社ではSBI証券でロシア株を買うことができます。私の場合、NISA口座をSBI証券で開いているので、日本株、中国株、ロシア株をこの口座だけで全部買えます。しかも、すべて特定口座で。


中国株ほど取引手数料は安くありませんが、SBI証券の場合、他の東アジア系の外国株に比べて、ロシア株は最低取引手数料の設定額が低くて、(ルーブル安も関係しているのかもしれません)少額投資向きです。


さて、今回はとにかく一銘柄だけでも買っておいて、ロシア株にも橋頭堡を‪築いておきたいということで、一年半ぶりに銘柄のスクリーニングをしてみました。


以前、私が買った時期からは値上がりしたといえ、ルーブル安で相殺されているところもあれば、当時買った銘柄の中から選んでもよさそうでしたが、せっかくなので、今回は以前購入を見送った銘柄の中から、マグニトを選んでみました。


マグニトはロシアにてコンビニやスーパーを経営している会社で、その業態には少しも目新しさはありません。しかし、10年チャートを見ると、私が勝手にユニクロチャートと名づけているような大暴騰チャートです。


ど田舎のなんの変哲もない服屋だったユニクロの成長にイメージをダブらせてしまうのですが、なにせロシア株は闇鍋をつついているようなものなので、ただの思い違い、マグニトの大成長もこのあたりで頭打ちとなる可能性は大いにあります。


ただ、株価は2014年末のロシアショックの頃よりも下げているので、まあひとつの試みとして買ってみるのもいいかと思いました。


さて、次回はいよいよベトナム株についてです。

再度、新興国株式へ乗り出す その6

外国株とは言っても、比較的情報が入ってきやすい中国株に比べれば、ロシア株なんて闇鍋をつついているようなものです。


私が初めてロシア株を買ったのは、原油価格暴落、ルーブル暴落で、ロシア株も暴落した2014年年末から2015年初頭にかけての頃です。


早いものでもう一年半前のことになるのですが、市況とはあまり関係ない個人的なランド円のスプレッド超拡大事件によるロスカットで、ロシア株も売却せざるを得ず、一度丸裸にされました。


もしもロシア株をあのまま持ち続けられていたら、どうなっていたのでしょうか?結論から言うと、早くも含み益に転じていました。


というのは、現在ルーブルは当時よりもさらに値下がりしているのですが、株価はあのときがどん底になった銘柄が多かったようで、私の当時の所有銘柄の大半が反発していました。


特に逆張りで買った電力会社のモスエネルゴは見事に反発して株価は二倍以上になっています。もっとも為替損失があるので、含み益が二倍ということではありませんが。


つまり大局的な投資戦略は間違っていなかったようです。

再度、新興国株式へ乗り出す その5

10年以上昔、中国に留学していたときには、あまり意識することがなかったのですが、改めて振り返って見ると、中国には外資系企業が溢れかえっています。


当時はなんとも思うことなくフランス資本のスーパーマーケットのカルフールで買い物なんかしてましたが、よくよく考えてみると、日本にいて外資系のスーパーマーケットなんてまず見ることはありません。


つまり、日本国内は日本企業がほとんどの市場を占拠しており、今はさらにフェーズが進んで海外市場を取りに行っている段階です。一方、中国の場合は逆に国内企業が脆弱で、外資系企業に市場を奪われている状態です。


武力的背景がないだけで、本質的には戦前の植民地経営と同質の現象であると思います。


植民地が最終的には開放されたように、将来的にはこの構造も崩れてくると思いますが、日本市場にまで進出できる新興国企業は今後もかなり希少な存在だろうと思います。


つまり、実際に企業の製品やサービスの質を確かめてから投資するという手法は、日本国内にいてはほとんどの新興国企業において実践できない。現実的には新興国本国でうまく地盤を築いている企業への投資がメインになります。


その際でも、中国株式が一番初心者向きだろうと思うのは、日本語だけでも手に入る情報量が豊富だということです。内藤証券は中国株に力を入れているためか、口座開設後に見れる中国企業の個別ニュースは結構充実しています。


私の場合は、中国語のweb情報とかいろいろと見ましたけれど、そういうものを見なくても、日本語ソースだけの情報でも投資できるかなと感じます。


実際、中国株で資産を築いた人たちもそんなに中国語ができたり、中国事情に精通していたという人たちでもなさそうです。


結局、日本国内の証券口座で税制面のメリットを受けつつ比較的安い手数料で取引でき、かつ日本語の投資情報も豊富な中国株が今後もしばらくは新興国株式投資の主役だろうと思います。

再度、新興国株式へ乗り出す その4

くどいようですが、収入が失業保険レベルにまで落ちているので、新興国株投資に乗り出すといってもいろいろと銘柄の選択をする自由はありません。


とはいえ、一銘柄でも持っていれば、為替損益やその国の市況状況などは、ある程度自分の視界にも入ってきます。


将来投資できる資金が増えたときのことも考えて、新興国株式に橋頭堡を今のうちから再建しておく意味はありそうです。


今回、中国株については、株価下落が激しく自社株買いを繰り返していたハイアールを逆張りで購入してみました。


英国のEU離脱騒動で早速含み損を抱えてますが、毎度のことなので気にしないことにします。(痩せ我慢)


私の場合、まだハイアールの製品は買ったことはありませんが、ノートパソコンはもう三台くらいレノボのものが続いています。


身近で馴染みのあるサービスや製品を作っている会社に投資しなさいというのは、ピーター・リンチが素人に勧める投資術ですが、新興国株式の中では中国企業が一番日本人にとって身近な存在だと思います。




今だとレノボやハイアールくらいしか、日本進出を果たしている中国企業は見当たりませんが、今後はもっと増えてくると思います。


「レノボのパソコン、安さの割にはそこそこ使えるやん。株もついでに買ってみるべ」


というのは、もっとも頭を使わなくてもいい投資術の一つですが、理解できないビジネス(昔のIT企業、今のバイオベンチャー等等)を展開している企業に投資するよりは遥かに堅実です。


新興国株式の中で、中国株がもっとも初心者向きなのは、日本からでも企業の接触頻度が高く、得られる情報量が豊富だからです。


多少なりとも中国人の知り合いがいると、「QQのアカウント持ってないのか?」と聞かれた経験はかなりの日本人があると思います。


QQは中国版のフェイスブックのようなもの、運営母体はあのテンセントです。


「あれを作っている、またはサービスを展開しているのは中国の○○なのか」


という経験を日本にいてもしたら、一つ投資を検討してみる機会になると思います。


他の新興国株式ではまだまだそんな経験はできなさそうです。
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